今場所、貴景勝の優勝により「大関の優勝」を2017年1月場所の稀勢の里以来、久々に見る事が出来ました。
そこで今回はこの貴景勝を綱取りの観点から探っていきたいと思います。

その前に、2020年の綱取り研究家としての論評ですが
今年の大相撲では優勝決定巴戦になるのではと思わせられる場所も多かったですし、それによって「大関による12勝同点」が見られるかもと期待した場面もけっこうありましたが、なかなかそう上手くはいきませんでした。

また、大関の準優勝としては7月場所の朝乃山と9月場所の貴景勝がどちらも12勝次点と健闘していましたが
朝乃山の場合は5場所連続二桁勝利での12勝次点でしたが新大関の場所でもあり伊勢ケ浜審判部長が時期尚早との見方をしたため綱取りとはならず
貴景勝の場合も前の場所が角番でしかも8勝と勝ち越してからの休場という事もあり綱取りの見方自体が皆無となっておりました。
しかし今場所、貴景勝が13勝での優勝を飾った事でついに来場所は綱取り場所となります。

はたしてどこまでの成績ならば横綱に昇進するのでしょうか。
もちろん優勝なら連続優勝となりますので横綱に昇進となります。
問題は「準ずる成績」となった時の話でしょう。
12勝次点だと稀勢の里にならって「1年間の成績」という見方がなされて綱取りは継続となる事が濃厚でしょう。
14勝の場合は同点・次点関係なくそれだけ星を積み上げたのならば昇進でしょうし、13勝でも同点ならまず昇進だと思います。
次に13勝次点ですが、この場合は3場所前から見ると12勝次点―13勝優勝―13勝次点となり、ここで3場所前の12勝次点が活きてくる形になってくるのではと思いますのでおそらくは昇進の方に秤が傾くのではないかと考えます。
最後に12勝同点の場合ですが、綱取り場所での12勝同点は柏戸というイレギュラーな例しかないために判断が難しいですが、好材料を探すとすると今年の「年間最多勝」を取ったという実績があり、これがどこまで昇進に効いてくるのかは未知数ではありますが、稀勢の里でその実績は参考にされた事例を見るに昇進は議論になってくる所だと思います。


というワケで、もし貴景勝が来年の初場所で準優勝だった場合という仮定の元で簡単に研究した結果でありますが
ずばり13勝次点12勝同点、ここら辺がおそらくボーダーラインとしてそれまでの成績やらその場所の相撲内容やらという言い方で揺れ動く事となるはずであり、さらにここで両横綱の進退という外的要因も絡んで来ることかと思います。
正直、どうなるかは一概には言えませんし、もちろん来場所も優勝をしてスッキリとした昇進をした方が良いのかもしれませんがどういった結果になるのか。綱取り研究家としてもここら辺を楽しみに観ておきたいと思います。